急須と2つの碗のセット
急須とその中にすっぽりと収まる大小の碗のセット。宝瓶とは、持ち手のない急須のことで、すっきりとした外観がスタイリッシュな印象です。
宝瓶の中に大小の碗を収納することができるので、使わない時にも場所を取らずに保管できます。セット商品ですので、普段使いにはもちろん、お茶が好きな方へのプレゼントとしてもおすすめです。
宝瓶玉露や煎茶など、低温(〜70度ほど)で淹れるお茶を淹れるのに適しています。宝瓶は満水で120ml。50〜80mlほどのお茶が淹れられます。碗は大きい方で約50ml、小さい方は約30mlほどのお茶が汲めます。
内側にのみ釉薬を施した2つの碗
2つの碗は、それぞれ宝瓶と同じ色となっておりますが、内側にのみ乳白という釉薬が施されています。
マットな側面と異なり、白色でつるっとした質感。これによりお茶が美しく見える他、ガラス質のため汚れが落ちやすいという利点があります。
デザインが美しいだけでなく、洗いやすいのも嬉しいポイントです。
マットな質感の「白練」と「黒練」
カラーはナチュラルなベージュからの「白練」と、シックで凛とした佇まいの「黒練」。
白練は、大正時代から昭和にかけて萬古焼で使われた原料土である"白泥"を、同ブランドがオリジナルの配合で復刻したもの。 黒練は、鉄分を多く含む陶土を使用しています。昔から急須用に配合されている土で、釉薬をかけずに鉄分が黒くなる方法で焼しめています。
いずれも日本の伝統の要素を残しつつ、現代のキッチンやテーブルにもよく合う色味で、日常的に使いやすいカラーです。また使い込むほどに艶やかな表情に変化していくので、自分だけの経年変化もお楽しみ頂けます。
昔ながらの共茶漉し
宝瓶は、急須本体に直接茶漉し穴があいた、"共茶漉し"の仕様。別途茶漉し網を使用せず、直接茶葉を入れてお使い頂けます。
茶漉し穴は大きすぎると茶葉が通ってしまいますし、小さすぎると茶葉が詰まってしまいます。同製品は長年の試行錯誤により、職人が1つ1つ手作業に穴を開けているためちょうどいい大きさに。細かい茶葉が少し混ざるくらいの昔ながらのお茶をお楽しみいただけます。
「南景製陶園(なんけいせいとうえん)」
1913年に陶土の製土業として創業、1972年に急須窯元へと転じ、急須づくりで培った技術と思考に基づく様々な製品を手掛けるブランド。萬古焼の産地で独自に土を配合し、伝統の製法で製品作りを行っています。
ブランドコンセプトである「Banji Kyusu(万事急須)」という言葉には、「万事休す」状況や物事が進まないときに、忙しない手を止め湯を沸かし、急須でお茶を淹れることで深呼吸ができるような、日々に寄り添う道具でありたいという願いが込められています。